こんにちは。所長の林です。
桜も散り、春とはいえ夏に近い暑い日が増えてきました。今年も例年同様、早めに気温が上昇することが予想されます。職場(現場)における熱中症対策には十分注意しなければいけません。近年、気温の上昇に伴い、熱中症による労働災害も上昇傾向にあります。このような状況を受け、熱中症に関する労働安全衛生規則が改正・強化されることになりました。義務違反に対しては、6か月以下の懲役または50万円以下の罰金の罰則が科せられます。
改正のポイントは、①体制の整備(連絡先や担当者を決める)、②必要な措置の手順を作成、③関係者への周知の3点となります。具体的な周知方法は、①職場(現場)に体制表や措置手順を掲載したポスターを掲示する、②会議で周知する、③メールなどで周知することが考えられます。
上記に沿った事前準備と周知を徹底したうえで、熱中症が発生しやすい作業を行う際には、作業前に十分塩分補給や水分補給を促すことが、事業者にとって非常に重要なことになります。熱中症での死亡事故は後を絶たず、事業者側の対応によっては送検されているケースも少なくありません。改正法の施行は6月1日からですが、暑い日はすでに迫っています。早急な対応をお願いいたします。詳細については、添付の厚生労働省のパンフレットも参考にしてください。
参考HP:熱中症を防ぎましょう 普及啓発用資材(リーフレット等) 厚生労働省
